葛畑
荒御霊神社の境内に“葛畑の舞台”(芝居堂)があり、境内の広場が観覧席になっています。舞台は入母屋造り、茅葺き、独楽廻し式舞台と田楽返しの装置が特長で、国指定の重要有形民俗文化財になっています。大阪で歌舞伎を学んだ藤田甚左衛門が座長となり、江戸末期から農閑期に歌舞伎を上演、明治初期に葛畑座を結成して、但馬、鳥取、丹波、丹後、播磨方面にも巡回興業をしていました。舞台は①廻転②花道③二重台④下座⑤ブドウ棚⑥遠見⑦ガンドウの七つの機構と①田楽返し②スッポン③セリ引き④からくり⑤奈落⑥客席の機能を備えています。
現在は葛畑農村歌舞伎伝承会により、葛畑の舞台や関宮公民館で歌舞伎を上演し、地域の伝統文化・伝統芸能の保存、継続につとめています。